下水汚泥燃料化システム

概要

下水汚泥燃料化システムは、低温域で炭化を行うことで、下水汚泥燃料化物(以下「炭化燃料」)に求められる高発熱量・低臭気・低自然発火性の3大要件を同時に満足し、石炭代替燃料としての価値や適用性を高めた技術(低温炭化方式)を採用しています。
また、従来の焼却処理と比較して温室効果ガスを低減することが可能であり、炭化燃料の石炭代替利用も含めてCO2(二酸化炭素)削減効果が高いシステムです。

低温炭化方式の特長

  • 【特長1】高発熱量

    従来の炭化技術(炭化温度:500~800℃)と比較して低温域(250~350℃程度)で炭化を行うことで、炭化燃料の“高発熱量”を実現、石炭代替燃料としての価値を高めた技術です。

  • 【特長2】低自然発火性

    低温炭化方式で製造された炭化燃料は自然発火しにくい特性を有しており、高発熱量を持った石炭代替燃料としての価値を損なうことなく、“低自然発火性”を実現しています。

  • 【特長3】低臭気

    施設臭気は適所を吸引することで周囲への漏洩を防止し、吸引した臭気は再燃炉の燃焼用空気として高温処理します。炭化燃料は炭化処理を行うことによって“低臭気”を実現しています。

  • 【特長4】温室効果ガスの削減

    汚泥焼却や高温炭化、中温炭化と比較して、CO2の298倍の温室効果をもつN2O(亜酸化窒素)の排出量が極めて小さく、炭化燃料の石炭代替利用も含めて“温室効果ガスの削減”を達成します。

炭化固形物